ドラムが持つ多彩な表現を192kHz/24bitで収録。
Everything for Drums
Hiroshi Fukamizu
UNAHQ-1006( UNAMAS Jazz )
ジャズ
![img2](http://www.h-fukamizu.jp/wp/wp-content/uploads/2013/07/img2.gif)
ドラムソロの世界
まず、ドラムのソロアルバムの録音と云う前代未聞の様会を与えて下さったウナマスレーベルの沢口氏、応援し支えて下さった皆さんに感謝します。
このお話は2011年5月末に頂きましたが、日本初、世界でもあまり聞いた事がない話だけに、その太変さは容暑に想像が出来ました。事実このお話をお受付して録音までの2ヶ月聞は苦しい日々でした。しかし新しい発見もありました…例えば、シンバルだけの曲の為に僕が所有しているシンバルの一枚一枚と時間を掛けて向き合いました。すると彼らは今まで知らなかった、色々な表情を魅せてくれました。大きさが違う、ふたりのパスドラムを使う事も初めての試みでした。僕は常々、良い音を出したいと思っています。良い音でなければ聴く人の心の奥まで響かないからです。今回の録音ではアコースティックなドラムの書きが忠実に再現できます。
このアルバムを通してドラムセットと云う楽器が単にビートを刻むだけの楽器ではなく、音楽を奏でる事が出来る素晴らしい楽器なんだと感じていただければ最高です。
深水 洋
全編ドラムソロ演奏によるアルバム 192KHz-24bitサラウンド
「Everything for drums」のレコーディングについて
ドラムという楽器は、ほかの楽器に比べて音階が無い分、メロディを演奏するには、大変制約のある楽器です。Jazzという音楽でもその役割は、常にフロントラインを鼓舞するリズムサポートという立場にあり演奏の中で掛け合いという形でドラムソロがフィーチャーされるのが一般的です。しかし、ドラムを樟成する各楽器は、シンバル、ハイハットといった高域楽器からスネア、タム、フロアタム、キックドラムまでの幅広い音域と、奏法もスティックによるアタック打法からブラシ、マレット、そして手を使ったハンド奏法まで実に多様な表現ができる楽器です。現代音楽でのPERCATIONという演奏でのアルバムはありますが、Jazzアルバム全編をドラムソロだけで構成するというアルバムは近年ありませんでした。
UNAMAS-JAZZでは、このドラムがもつ多彩な表現を192kHz-24bitのサラウンド録音で制作したいと企画し、その重責を担ったのは、UNAMAS-JAZZ VOL03でCDをリリースしているドラマーの深水洋さんです。ドラマーにとって全編ドラムソ口だけのアルバムは、ー度は挑戦したい目標でもあり、しかしその実現には、どれくらいの困難とリスクがあるかも十分承知しているはずです。しかし、入念な準備期間とコンセブトを固めて、レコーディングは2011年7月24日に音署ハウス第一スタジオで行われました。
Mick Sawaguchi
【 山之内正評論家評 】
全編ドラムセットのソロというユニークを内客に加え、ハイレツ音源でなければ記録できないような鋭い立ち上がりや深い響きを漏らさず収録していることに驚く。
192kHz/24bitと96kHz/24bitのそれぞれについてサラウンドとステレオで提供されるので、使用環境に合わせた選択が肝心だ。特ににマルチは追真の音を堪能できる。
( 株式会社音元出版 AVレビュー11月号「音楽配信レコメンドガイド」より転載 )
曲目
- Volcano
- Smokey
- Resonance
- Kegon
- Lullaby
- Melilin
- Magic hand
- Boshita
- Brushing blues
- One For Elvin
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演奏
深水 洋
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録音
2011年7月24日
音響ハウス第一スタジオ